午前五時半。熱いシャワーを浴びてしっかりと頭を覚醒させ、ユリは全裸のままキッチンに向かった。
なかなか不謹慎だが、これはユリと香澄が、二人で話し合って決めたことなのだ。
「外出する時と道場にいる時以外、特にリョウと一緒にいるときは、常に裸でいること」
最初にそれを聞かされたときのリョウの顔ったらなかった。今でも思い出して、ユリは笑ってしまう。
なにせ彼は、自分と香澄の二人を性的な意味で「飼う」と決めて、それを二人に宣言したのだ。 一度そうしたからには、飼われるほうとしては、きっちり自分達の手綱を握って調教して貰わねば困るし、彼自身の好きなときに、自分達を性欲の赴くままに蹂躙してもらわねばならない。
なによりも、それがユリと香澄の願いだったから。
最近はリョウも段々と慣れてきたのか、忙しい日常の合間を縫って、ユリと香澄の調教に挑戦している。しかし、まだまだ過激なものを求めるあたり、自分の荒淫さを自覚してユリは苦笑してしまうのだ。
そうこうしている間にも、キッチンのほうから、香澄の悲鳴に近い喘ぎ声が高く上がっていた。
なかなか不謹慎だが、これはユリと香澄が、二人で話し合って決めたことなのだ。
「外出する時と道場にいる時以外、特にリョウと一緒にいるときは、常に裸でいること」
最初にそれを聞かされたときのリョウの顔ったらなかった。今でも思い出して、ユリは笑ってしまう。
なにせ彼は、自分と香澄の二人を性的な意味で「飼う」と決めて、それを二人に宣言したのだ。 一度そうしたからには、飼われるほうとしては、きっちり自分達の手綱を握って調教して貰わねば困るし、彼自身の好きなときに、自分達を性欲の赴くままに蹂躙してもらわねばならない。
なによりも、それがユリと香澄の願いだったから。
最近はリョウも段々と慣れてきたのか、忙しい日常の合間を縫って、ユリと香澄の調教に挑戦している。しかし、まだまだ過激なものを求めるあたり、自分の荒淫さを自覚してユリは苦笑してしまうのだ。
そうこうしている間にも、キッチンのほうから、香澄の悲鳴に近い喘ぎ声が高く上がっていた。
Act.2-8 Real & Surface [2]
KEEF
「い、イクッ、あ・ア――――――ッ!」
ユリがキッチンに入ったとき、全裸でシンクに背を預ける形で膝立ちしていた香澄は、同じく片膝立ちのリョウに指を秘所に突きこまれ、派手に潮を吹いている真っ最中だった。香澄の直下のフローリングには、雨の止んだ直後かと思えるくらいの水溜りができている。
確認するまでもない、全て香澄が絶頂の果てに吹き出したものだろう。
「ぅぁ……、あ、ひぅ……」
大きく絶頂を迎えた香澄は、ぶるっぶるっと身体を痙攣させる。そして、リョウがその秘所から指を抜くと、そのままぺたんと尻餅をついて座り込んでしまった。
数秒間呆気に取られていたユリは、自分の身体に起こった変化で我に返る。
『うわ、濡れてきちゃった』
実際は、既に愛液がふとももを伝っているのが自覚できたが、それをリョウの前で隠すつもりはなかった。
ユリは香澄の脇に跪くと、全身を桜色に染めて自分の吹き出した愛液の水溜りに座り込んだ香澄に話しかける。
「こりゃまた、凄いね。香澄、朝から何回イったの?」
ユリが問うと、香澄は目尻の下がった艶っぽい表情で彼女を見る。だが、意識が朦朧としているのか、息が上がっているのか、なかなか返答が無い。
そうこうしているうちに、リョウが香澄の前に再び片膝立ちになり、その秘所に手を伸ばした。
「ほら香澄、ちゃんとユリの問いに答えなさい。何度イったんだ?」
言われて、香澄は一度リョウに視線を向け、そして再びユリにその瞳を向けた。まだ幼ささえ残しているその顔だが、完全に愛欲に支配された淫猥な表情は、同性のユリが見ても高揚するものだった。
香澄がたどたどしく口を開く。
「あ、あたしは……、ろ、六回、イキま、し……んあああああああっ!」
香澄は、最後まで言うことができなかった。その言葉が終わる前に、その秘所に手を伸ばしていたリョウが、そのクリトリスを思い切り指で抓ったのだ。
「あ、ああああっ……、くぁぅっ……」
香澄は敏感になりきっていた時に、思いもよらぬ強烈な快感を与えられて、急激に襲い来るオルガスムスに耐え切れなかった。彼女はその波に意識を浚われて、身体を震えさせながらも失神してしまった。
「これで七回、だな」
言いながらも、リョウは香澄の愛液のついた指先を、無造作にユリの方へと向ける。
香澄の痴態にあてられていたユリは、香澄に負けないくらい淫気に満ちた表情を浮かべると、自分の兄の目前に内股気味に膝立ちし、目の前に出された兄の指に舌を這わせた。
「ふふっ、香澄のおつゆ、ちょっと味が薄いかな。イカせ過ぎたんじゃないの?」
「うむ、反省している。少し無理をさせたな」
リョウはユリに指を舐めさせるのを止めると、意識を失った香澄を抱き起こし、そのままソファに寝かせた。そして、自分はテーブルを挟んで対面のソファに座り、ユリを呼び寄せる。
ユリは、リョウの足の間に身を置くように、床にちょこんと正座する。
「どうすればいいか、解るな?」
「はい……、御主人様」
ユリは既に全身を赤らめ、香澄に負けないくらい淫猥な表情を浮かべた。
ユリは、まず歯を使ってジーンズのジッパーを上から下まで下ろし、そこに顔を埋めて、唇と舌でリョウのペニスを探り当て、それをジッパーの外に引きずり出した。それは既に大きく直立している。ユリは愛おしそうにそれを口に含み、舌を這わせ、唇で愛撫する。直後に自分を蹂躙するであろう肉の凶器を、最大の愛でもって育んだ。
「だいぶ上手くなったな、偉いぞ」
頭を撫でられ、ユリはペニスを口に含んだまま、喜びに喘いだ。
二十分ほど舐めさせてからリョウは立ち上がり、着ているものを脱ぎ捨てると、ユリも立たせた。彼女の愛液は、すでに足首から床にタレ落ちている。元々精神的に感じやすい体質なのだが、調教をされるようになってから、その体質が更に敏感になったらしい。
「前戯は……いらないか?」
「うん、いいから、早く犯して……。待ちきれないよ……」
ユリは自分からリョウの首筋に両手を回して、耳元でペニスを強請る。
「躾のできていないペットだ」
自分の責任を棚に上げて意地悪く言うと、リョウはユリの左足を脇に抱え、一気にその力強い凶器をユリの中心に突き立てた。
「きゃうっ!」
奥深くを抉るように貫かれたユリは、一撃で兄に支配されてしまう。それでもより大きい快感と陵辱を求めるように、尻を振ってその肉棒を咥えこもうとする。
「そらっ、そらっ、そらっ!」
リョウはユリの足と首筋を持ち、乱暴に妹を責めたてる。
「はぁ、ああっ、あんっ……、あっ、いいっ、いいよっ……」
ユリは必死に兄の首筋にしがみつき、淫らに喘いだ。彼の全てを受け止めたくて自ら尻を振り、声を荒げる。彼の声も、身体も、吐息も、この瞬間だけはユリだけのものだった。
その淫らな声も腰使いも、既に立派な牝奴隷のそれだった。
「なにがいいんだ、ユリ?」
「いいの、全部いいのっ! おま●こもおち●ちん気持ちいいのぉッ!」
普段のユリを知るものからは想像もできないような艶っぽい声で、ユリが激しく喘ぐ。責めている側のリョウは、その声を聞くだけでも背筋にぞくぞくとする快感が走るのだ。
既に自分でも何を言っているのか判っていないが、ユリは自分の言葉で更に興奮しているようだった。彼女の内奥の締め付けが増し、その腰の動きも大きくなってきていた。
激しく打ち込まれるリョウの肉の杭との接点から、彼女自身の愛液が激しく飛び散った。
「ユリ、イきそうなのか?」
「うん、イク、イきますっ」
汗をかいた二人の身体が密着し、複数の液体の交じり合う音が響く。リョウはユリに止めをくれるべく、ユリの首筋に当てていた腕を離し、指で激しく動くユリのヒップを撫でる。
そして、ユリのアナルに狙いを定めると、中指を突きこんだのだ。
「ひぐぅっ!」
ユリは、ゆっくりと昇っていた絶頂へのエレベーターを、強制的に天頂まで突き上げられた。思わず身体が反り、意識が一気に漂白されて、殆ど瞬間的に絶頂を迎えた。
だが、リョウは責めを止めなかった。余りの締め付けに思わず射精してしまいそうになったのを耐え抜くと、殆ど一方的に腰を動かし、アナルの奥を指で抉った。
「あっっあひっ!んあッ!ひっあッあんっ!ふぁっあくッくっっあんッッ!!」
リョウに責められることで最近「絶頂癖」がついているユリが、長い髪を振り乱して、前後からの激しい責めに二度三度と続けて小さな絶頂を迎える。
だが、リョウにも余裕は無かった。ただでさえ、ユリの内部は彼の肉槍に合わせて創造されたかの如くきついのだ。それが更に絶頂の余波で締め上げてくるのだ。
「くっ、お!」
「っ……、お、お兄っ……あぐッ……!!」
そして、彼にも限界が訪れた。立ったままピンと背筋が伸び、ユリの最奥部で快楽が弾ける。膣内に大量の精液を流し込みながら、リョウは言い知れぬ悦楽に、一つため息をつく。
ユリは体内の熱い感触を感じ取りながら、最高の至福感に包まれて、リョウと繋がったまま意識を失っていた。
リョウは意識を失ったユリを、先ほどまで自分が座っていたソファに寝かせて身体を拭いてやると、自分はキッチンのテーブルの椅子に腰掛け、水を一杯呷った。
「ふぅ……」
一度、ソファで横になる二人を見やって、リョウは深く息を吐き出した。あの二人は、自分に調教される日常での性生活を心の底から楽しんでいるようだが、それをする立場のほうの彼自身は、なかなか気楽には楽しめなかった。
ユリにも香澄にも、明らかにマゾッ気がある。それはもう、充分すぎるほどリョウも理解している。だが、だからと言って、なにをどの程度までやっていいのか、彼にはまだ理解し切れていなかったのだ。
だが一週間、慎重に二人の性癖をさぐってみて、彼なりに研鑽をつんでいた。おかげで、ある程度やり方が掴めてきている。彼を含めて、幼いころより格闘家として訓練を続けてきただけあって、三人とも体力的にはなんの問題もないと、彼には思われた。
幸い、明日から三連休である。今日、朝から香澄を七度も果てさせたのは、明日を丸一日ユリの調教に使うためだ。この後、道場を開いてからも、今日は明日の分まで香澄を責め抜く事になるだろう。
連休中の行動については、もう決めてある。明日の夜には、ユリも一皮向けているに違いない。
……そして、恐らくは彼自身も。
ユリがキッチンに入ったとき、全裸でシンクに背を預ける形で膝立ちしていた香澄は、同じく片膝立ちのリョウに指を秘所に突きこまれ、派手に潮を吹いている真っ最中だった。香澄の直下のフローリングには、雨の止んだ直後かと思えるくらいの水溜りができている。
確認するまでもない、全て香澄が絶頂の果てに吹き出したものだろう。
「ぅぁ……、あ、ひぅ……」
大きく絶頂を迎えた香澄は、ぶるっぶるっと身体を痙攣させる。そして、リョウがその秘所から指を抜くと、そのままぺたんと尻餅をついて座り込んでしまった。
数秒間呆気に取られていたユリは、自分の身体に起こった変化で我に返る。
『うわ、濡れてきちゃった』
実際は、既に愛液がふとももを伝っているのが自覚できたが、それをリョウの前で隠すつもりはなかった。
ユリは香澄の脇に跪くと、全身を桜色に染めて自分の吹き出した愛液の水溜りに座り込んだ香澄に話しかける。
「こりゃまた、凄いね。香澄、朝から何回イったの?」
ユリが問うと、香澄は目尻の下がった艶っぽい表情で彼女を見る。だが、意識が朦朧としているのか、息が上がっているのか、なかなか返答が無い。
そうこうしているうちに、リョウが香澄の前に再び片膝立ちになり、その秘所に手を伸ばした。
「ほら香澄、ちゃんとユリの問いに答えなさい。何度イったんだ?」
言われて、香澄は一度リョウに視線を向け、そして再びユリにその瞳を向けた。まだ幼ささえ残しているその顔だが、完全に愛欲に支配された淫猥な表情は、同性のユリが見ても高揚するものだった。
香澄がたどたどしく口を開く。
「あ、あたしは……、ろ、六回、イキま、し……んあああああああっ!」
香澄は、最後まで言うことができなかった。その言葉が終わる前に、その秘所に手を伸ばしていたリョウが、そのクリトリスを思い切り指で抓ったのだ。
「あ、ああああっ……、くぁぅっ……」
香澄は敏感になりきっていた時に、思いもよらぬ強烈な快感を与えられて、急激に襲い来るオルガスムスに耐え切れなかった。彼女はその波に意識を浚われて、身体を震えさせながらも失神してしまった。
「これで七回、だな」
言いながらも、リョウは香澄の愛液のついた指先を、無造作にユリの方へと向ける。
香澄の痴態にあてられていたユリは、香澄に負けないくらい淫気に満ちた表情を浮かべると、自分の兄の目前に内股気味に膝立ちし、目の前に出された兄の指に舌を這わせた。
「ふふっ、香澄のおつゆ、ちょっと味が薄いかな。イカせ過ぎたんじゃないの?」
「うむ、反省している。少し無理をさせたな」
リョウはユリに指を舐めさせるのを止めると、意識を失った香澄を抱き起こし、そのままソファに寝かせた。そして、自分はテーブルを挟んで対面のソファに座り、ユリを呼び寄せる。
ユリは、リョウの足の間に身を置くように、床にちょこんと正座する。
「どうすればいいか、解るな?」
「はい……、御主人様」
ユリは既に全身を赤らめ、香澄に負けないくらい淫猥な表情を浮かべた。
ユリは、まず歯を使ってジーンズのジッパーを上から下まで下ろし、そこに顔を埋めて、唇と舌でリョウのペニスを探り当て、それをジッパーの外に引きずり出した。それは既に大きく直立している。ユリは愛おしそうにそれを口に含み、舌を這わせ、唇で愛撫する。直後に自分を蹂躙するであろう肉の凶器を、最大の愛でもって育んだ。
「だいぶ上手くなったな、偉いぞ」
頭を撫でられ、ユリはペニスを口に含んだまま、喜びに喘いだ。
二十分ほど舐めさせてからリョウは立ち上がり、着ているものを脱ぎ捨てると、ユリも立たせた。彼女の愛液は、すでに足首から床にタレ落ちている。元々精神的に感じやすい体質なのだが、調教をされるようになってから、その体質が更に敏感になったらしい。
「前戯は……いらないか?」
「うん、いいから、早く犯して……。待ちきれないよ……」
ユリは自分からリョウの首筋に両手を回して、耳元でペニスを強請る。
「躾のできていないペットだ」
自分の責任を棚に上げて意地悪く言うと、リョウはユリの左足を脇に抱え、一気にその力強い凶器をユリの中心に突き立てた。
「きゃうっ!」
奥深くを抉るように貫かれたユリは、一撃で兄に支配されてしまう。それでもより大きい快感と陵辱を求めるように、尻を振ってその肉棒を咥えこもうとする。
「そらっ、そらっ、そらっ!」
リョウはユリの足と首筋を持ち、乱暴に妹を責めたてる。
「はぁ、ああっ、あんっ……、あっ、いいっ、いいよっ……」
ユリは必死に兄の首筋にしがみつき、淫らに喘いだ。彼の全てを受け止めたくて自ら尻を振り、声を荒げる。彼の声も、身体も、吐息も、この瞬間だけはユリだけのものだった。
その淫らな声も腰使いも、既に立派な牝奴隷のそれだった。
「なにがいいんだ、ユリ?」
「いいの、全部いいのっ! おま●こもおち●ちん気持ちいいのぉッ!」
普段のユリを知るものからは想像もできないような艶っぽい声で、ユリが激しく喘ぐ。責めている側のリョウは、その声を聞くだけでも背筋にぞくぞくとする快感が走るのだ。
既に自分でも何を言っているのか判っていないが、ユリは自分の言葉で更に興奮しているようだった。彼女の内奥の締め付けが増し、その腰の動きも大きくなってきていた。
激しく打ち込まれるリョウの肉の杭との接点から、彼女自身の愛液が激しく飛び散った。
「ユリ、イきそうなのか?」
「うん、イク、イきますっ」
汗をかいた二人の身体が密着し、複数の液体の交じり合う音が響く。リョウはユリに止めをくれるべく、ユリの首筋に当てていた腕を離し、指で激しく動くユリのヒップを撫でる。
そして、ユリのアナルに狙いを定めると、中指を突きこんだのだ。
「ひぐぅっ!」
ユリは、ゆっくりと昇っていた絶頂へのエレベーターを、強制的に天頂まで突き上げられた。思わず身体が反り、意識が一気に漂白されて、殆ど瞬間的に絶頂を迎えた。
だが、リョウは責めを止めなかった。余りの締め付けに思わず射精してしまいそうになったのを耐え抜くと、殆ど一方的に腰を動かし、アナルの奥を指で抉った。
「あっっあひっ!んあッ!ひっあッあんっ!ふぁっあくッくっっあんッッ!!」
リョウに責められることで最近「絶頂癖」がついているユリが、長い髪を振り乱して、前後からの激しい責めに二度三度と続けて小さな絶頂を迎える。
だが、リョウにも余裕は無かった。ただでさえ、ユリの内部は彼の肉槍に合わせて創造されたかの如くきついのだ。それが更に絶頂の余波で締め上げてくるのだ。
「くっ、お!」
「っ……、お、お兄っ……あぐッ……!!」
そして、彼にも限界が訪れた。立ったままピンと背筋が伸び、ユリの最奥部で快楽が弾ける。膣内に大量の精液を流し込みながら、リョウは言い知れぬ悦楽に、一つため息をつく。
ユリは体内の熱い感触を感じ取りながら、最高の至福感に包まれて、リョウと繋がったまま意識を失っていた。
リョウは意識を失ったユリを、先ほどまで自分が座っていたソファに寝かせて身体を拭いてやると、自分はキッチンのテーブルの椅子に腰掛け、水を一杯呷った。
「ふぅ……」
一度、ソファで横になる二人を見やって、リョウは深く息を吐き出した。あの二人は、自分に調教される日常での性生活を心の底から楽しんでいるようだが、それをする立場のほうの彼自身は、なかなか気楽には楽しめなかった。
ユリにも香澄にも、明らかにマゾッ気がある。それはもう、充分すぎるほどリョウも理解している。だが、だからと言って、なにをどの程度までやっていいのか、彼にはまだ理解し切れていなかったのだ。
だが一週間、慎重に二人の性癖をさぐってみて、彼なりに研鑽をつんでいた。おかげで、ある程度やり方が掴めてきている。彼を含めて、幼いころより格闘家として訓練を続けてきただけあって、三人とも体力的にはなんの問題もないと、彼には思われた。
幸い、明日から三連休である。今日、朝から香澄を七度も果てさせたのは、明日を丸一日ユリの調教に使うためだ。この後、道場を開いてからも、今日は明日の分まで香澄を責め抜く事になるだろう。
連休中の行動については、もう決めてある。明日の夜には、ユリも一皮向けているに違いない。
……そして、恐らくは彼自身も。