Act.2-21 Luv Urinater [8]
KEEF
香澄をスパンキングで絶頂せしめたあと、自分はぐったりとした香澄を抱き上げ、部屋にあった大量にあった荷物の中から小さなものを幾つかユリに持たせて、リョウはリビングに戻った。
「だいぶ派手にイッたようだが、大丈夫か?」
優しく声をかけるリョウに、全裸で抱かれた香澄は呼吸を整えながら、ほんのりと頬を染めて微笑む。
「大丈夫です。だから、まだ……」
その先を、香澄は口の中に含むような小声で言ったので、リョウには聞こえなかった。このまま抱いていて欲しいのか、それとも、まだきつい調教を望んでいるのか。
香澄にとってもリョウにとっても、どちらでも良かった。この先、その望みがかなう機会は幾らでもあるからであり、二人ともそのことを知悉しているからである。
香澄は照れながらも、リョウの逞しい首筋に抱きついていた。リビングに戻って降ろされたときに、少し残念な顔をしたが、文句は言わず、自分の首輪に再びリードを取り付けて、ソファに腰を下ろしたリョウの脇に侍った。
そのリョウは、ユリに持たせた包みを受け取ると、しなやかな裸体をむき出しのまま、複雑な表情で立っているユリに視線を向ける。香澄に比べて共にした時間が圧倒的に長いせいか、やはりユリの心象の方が彼にとってはわかりやすい。
自分の放尿の後には何もしてくれなかったくせに、香澄を彼女が喜ぶ形で辱めたことが羨ましいのだ。ただ、香澄がスパンキングに絶頂する感覚は理解できないのか、香澄の羞恥の光景を目の当たりにしても、性的に興奮している様子はない。
リョウは、ユリを見据えたまま、言った。
「ユリ、這え」
言われて、今度はユリの鼓動が高鳴った。
思えば、リョウがこうほどユリに直截的な命令を下すのは、初めてかもしれない。元より逆らう気など一切ないユリは、恥ずかしさとそれ以上の期待とに表情を二分させて、リョウの前に雌犬の痴態を晒した。
先ほど香澄がして見せた以上に、秘所をわざと見せるように腰を持ち上げて、飼い主である兄の前に這ってみせる。無論、恥ずかしさもあるが、それ自体がユリにとっては快楽だった。
香澄が直接的に身体に与えられる苦痛を快楽にしてしまうのと同じように、ユリはどちらかというと、精神的に辱められることに性的な快楽を感じてしまうことを、リョウは知っている。他の男性ではこうもなるまいが、ユリの全てを知っている兄であるからこそ、その快楽も倍増するのかもしれなかった。
リョウは右手の人差し指を、隣に侍る香澄の眼前に無言で翳す。香澄は、その意図を察して、ゆっくりと主人の指に舌を這わせた。まるでリョウの肉棒にフェラチオをする時のように、愛を込めてその指を口に含み、舌を這わせた。
リョウは無言のまま、必要以上に指を舐め続ける香澄から腕を引き剥がす。香澄は残念そうにその指と飼い主の顔とを順に見つめたが、文句を言うことはなかった。
リョウは充分に湿り気を得た指を、今度は自分の前に四つんばいになった妹の秘所に軽くあてた。ユリのそこは、少しだけ「湿っている」程度で、「濡れている」というところまでいっていない。やはり、目の前で見た香澄のスパンキングの風景は、ユリにとっては劣情の源にはなり得なかったようだ。
リョウは優しく愛撫をしながら、ユリの吐息が荒くなっていくのを確認する。この間、三人は無言だった。ただ、荒くなっていくユリの呼吸だけが、リビングの空気を震わせている。
長年慣らされたこともあってか、ユリの秘所はほんの数分で、湿り気のある音を出し始めている。膣口とクリトリスを軽く刺激されるだけで、ユリはどっと愛液を噴出した。リョウはユリの弱点を知り尽くし、かつ、ユリはリョウの指によってイかされ続けてきたから、二人の気持ちが重なると、クライマックスは早い。
頃合由とふんだのか、リョウは一旦愛撫を止めると、人差し指と中指を揃えると、狙い済ましたように、一気にユリの膣を二本の指で陵辱した。
「……ッッ! あ、ああああああッッ!」
それまで軽く震えていたユリの身体が一際大きく跳ねた。一気に挿入されたリョウの指先が、乱暴にユリのGスポットを抉ったのである。
ユリは大きく尻を持ち上げて、瞬間的に襲った絶頂の波に脳と身体を震わせたが、リョウはそれ以上そこを攻める意思はないのか、さっさと指を抜いてしまった。
「んあっ!」
指を抜かれる瞬間に指先で膣口を抉られ、ユリは小さく声を上げて震える。
リョウは、ユリの愛液に塗れた指を再び香澄に舐めとらせると、左の手でユリの尻を一つ叩いた。
「きゃん」
熱い呼吸を含んだ声を、ユリが上げ、そのヒップが跳ねた。
「もう一回お尻を上げて。そうだ、もっと力を抜いて……」
ユリは呼吸を荒くしながらも、リョウの命令に素直に従う。途轍もなく気持ちよくなれることがわかっているのだから、逆らう道理など1ミリグラムも存在しなかった。再びユリのヒップが、リョウのほうに持ち上げられる。
リョウは今度は指を、ユリの膣ではない、もう一つの穴に定めた。ユリも、なんとなくだが気配で気づいた。自分は、従順な犬のポーズで兄にアナルを観察されている。女性としては、これ以上ないほどの屈辱であり、究極の恥辱のはずだったが、既にアナルを兄に捧げているユリにとっては、精神を快楽の脳内物質で更に浸すようなものだった。段々と、視界が狭くなっていき、自然と口が開いた。
ゆっくりと、リョウの人差し指がユリのアナルに埋没していく。締め付けのきついその穴を、リョウの指は進行していった。
「んっ……」
ユリがくぐもった声を上げ、少し頭を上げるが、それは快楽の前兆に耐えている仕草だった。指を入る最奥まで突きこみ、今度はゆっくりと抜いていく。それに合わせて、ユリは大きく息を吐いた。彼女の身体は、既に小刻みに震え始めている。
本番はここからだった。リョウは一度は抜いたその指を、今度は一気に妹の菊門に突きこんだのである。
「ッッッッ!!!」
一瞬、ユリの呼吸が止まる。瞬間的な絶頂だけは免れたものの、それはわずか数秒遅らせるだけの我慢だった。
リョウは、ユリのアナルをそのまま指一本で、正確に、執拗に、そして徹底的に陵辱した。指で突き、指先で腸内を抉り、擦り、掻いた。ユリのあえぎ声が一気に1オクターブ跳ね上がり、次の瞬間には2オクターブ下がった。ユリは口から乱高下するあえぎ声と淫らな呼吸を、涙腺から涙を、そして秘所から大量の愛液を垂れ流しながら、徹底的に乱れた。
菊門と直腸が性感帯の塊に変わり、視界の奥と頭の奥で白い光が連続で弾けた。頭を大きく横に振り、唸るような低い声と泣くような高い声をデタラメに吐き出しながら、ユリはひたすらイき続けた。兄に指で尻の穴を抉られてイき続けた。
「いいい、イグッ、イグの、いいイクゥ……」
全く理性を失った、快楽に浸るだけに獣のような喘ぎ声を発し続けるユリに、リョウが声を出す。
「気持ちいいのか、ユリ?」
「いいい、ぎもちいいいぃぃぃ……」
「どこが気持ちいいんだ?」
「お尻、おじりぃいぃ」
連続する絶頂に理性を失ったユリと、激しく指を動かしながらも冷静に問うリョウのやりとりは、傍で見ている香澄にとっては、はじめて見たものではないとはいえ、やはり衝撃的な場面だった。
アナルを抉られているのに、ユリの秘所から撒き散らされる愛液は、既にフローリングの床をびしょぬれにしている。主人とはいえリョウに、肛門に触れられたこともない香澄にとっては、信じがたいイきっぷりだった。もっとも、ユリも香澄がスパンキングで性的興奮を覚えるのは理解の範疇の外にあったから、お互い様ではあったけれども。
同じくヒップへの調教とはいえ、二人の性的趣向の差には大きな隔たりがあり、だからこそ同じ主人に飼われる二人にとって、互いが刺激を齎す存在となっていたのである。少なくとも、父親同士が不倶戴天のライバル同士であるにも関わらず二人が友人になれたのは、趣向の異なるマゾヒスト同士の感性が惹きつけあったためであったかもしれなかった。
「尻が好きなのか、ユリ?」
「すきぃ、だいすきぃ……」
「じゃ、尻を犯してくれれば、俺じゃなくても、誰でもいいんだな?」
「やだ、お兄ちゃんじゃなきゃやだぁ、あぃイグッ」
会話にはなっているが、コミュニケーションの疎通になっているのかなっていないのか解らない二人のやり取りは続いていたが、ユリの身体が一際大きく震えたところで、リョウはユリのアナルを陵辱していたその指を抜いた。勢い良く抜いたため、ユリは最後の最後で軽い絶頂に流され、床に倒れこんだ。下半身は、自分が噴出した大量の愛液の海に、ミリ単位で沈んでいた。
わずか20分の間にこれだけ嵐の如くイかされて、ユリが失神しなかったのは格闘家ゆえの体力で、さすがではあったが、それはただ「失神していない」というだけのことだった。その瞳は完全に正体を失い、呼吸は荒く、身体の痙攣も不規則で、どう見ても普通の状態でないことは確かだったのである。
リョウは、ユリのアナルから抜いた指を、再び香澄の眼前に持ってこようとして、ふと気がついてやめた。流石に人の腸内をかき回した指を、香澄に舐めさせるわけにはいかなかった。
「香澄、ユリをソファに寝かせてやってくれ。続きは、正気に戻ってからだ」
立ち上がりながら言うと、リョウは手を洗いに洗面室に姿を消した。
香澄は、自分よりも一回り大きい、脱力しきったユリの身体を持ち上げ、言われたとおりにソファに横にしたが、その菊門が、ちょうどリョウの指の直径のままにぽっかりと開きっぱなしになっているのを見て、少し咽喉を鳴らした。
リョウが続きをするなら、今度はここに、リョウの猛々しいペニスが挿入されるに違いない。ユリを先ほど以上の半狂乱にさせながら、彼女を支配するのであろう。
そのユリの姿を想像しただけで、香澄の身体まで熱さを覚えてくるのだった。
「だいぶ派手にイッたようだが、大丈夫か?」
優しく声をかけるリョウに、全裸で抱かれた香澄は呼吸を整えながら、ほんのりと頬を染めて微笑む。
「大丈夫です。だから、まだ……」
その先を、香澄は口の中に含むような小声で言ったので、リョウには聞こえなかった。このまま抱いていて欲しいのか、それとも、まだきつい調教を望んでいるのか。
香澄にとってもリョウにとっても、どちらでも良かった。この先、その望みがかなう機会は幾らでもあるからであり、二人ともそのことを知悉しているからである。
香澄は照れながらも、リョウの逞しい首筋に抱きついていた。リビングに戻って降ろされたときに、少し残念な顔をしたが、文句は言わず、自分の首輪に再びリードを取り付けて、ソファに腰を下ろしたリョウの脇に侍った。
そのリョウは、ユリに持たせた包みを受け取ると、しなやかな裸体をむき出しのまま、複雑な表情で立っているユリに視線を向ける。香澄に比べて共にした時間が圧倒的に長いせいか、やはりユリの心象の方が彼にとってはわかりやすい。
自分の放尿の後には何もしてくれなかったくせに、香澄を彼女が喜ぶ形で辱めたことが羨ましいのだ。ただ、香澄がスパンキングに絶頂する感覚は理解できないのか、香澄の羞恥の光景を目の当たりにしても、性的に興奮している様子はない。
リョウは、ユリを見据えたまま、言った。
「ユリ、這え」
言われて、今度はユリの鼓動が高鳴った。
思えば、リョウがこうほどユリに直截的な命令を下すのは、初めてかもしれない。元より逆らう気など一切ないユリは、恥ずかしさとそれ以上の期待とに表情を二分させて、リョウの前に雌犬の痴態を晒した。
先ほど香澄がして見せた以上に、秘所をわざと見せるように腰を持ち上げて、飼い主である兄の前に這ってみせる。無論、恥ずかしさもあるが、それ自体がユリにとっては快楽だった。
香澄が直接的に身体に与えられる苦痛を快楽にしてしまうのと同じように、ユリはどちらかというと、精神的に辱められることに性的な快楽を感じてしまうことを、リョウは知っている。他の男性ではこうもなるまいが、ユリの全てを知っている兄であるからこそ、その快楽も倍増するのかもしれなかった。
リョウは右手の人差し指を、隣に侍る香澄の眼前に無言で翳す。香澄は、その意図を察して、ゆっくりと主人の指に舌を這わせた。まるでリョウの肉棒にフェラチオをする時のように、愛を込めてその指を口に含み、舌を這わせた。
リョウは無言のまま、必要以上に指を舐め続ける香澄から腕を引き剥がす。香澄は残念そうにその指と飼い主の顔とを順に見つめたが、文句を言うことはなかった。
リョウは充分に湿り気を得た指を、今度は自分の前に四つんばいになった妹の秘所に軽くあてた。ユリのそこは、少しだけ「湿っている」程度で、「濡れている」というところまでいっていない。やはり、目の前で見た香澄のスパンキングの風景は、ユリにとっては劣情の源にはなり得なかったようだ。
リョウは優しく愛撫をしながら、ユリの吐息が荒くなっていくのを確認する。この間、三人は無言だった。ただ、荒くなっていくユリの呼吸だけが、リビングの空気を震わせている。
長年慣らされたこともあってか、ユリの秘所はほんの数分で、湿り気のある音を出し始めている。膣口とクリトリスを軽く刺激されるだけで、ユリはどっと愛液を噴出した。リョウはユリの弱点を知り尽くし、かつ、ユリはリョウの指によってイかされ続けてきたから、二人の気持ちが重なると、クライマックスは早い。
頃合由とふんだのか、リョウは一旦愛撫を止めると、人差し指と中指を揃えると、狙い済ましたように、一気にユリの膣を二本の指で陵辱した。
「……ッッ! あ、ああああああッッ!」
それまで軽く震えていたユリの身体が一際大きく跳ねた。一気に挿入されたリョウの指先が、乱暴にユリのGスポットを抉ったのである。
ユリは大きく尻を持ち上げて、瞬間的に襲った絶頂の波に脳と身体を震わせたが、リョウはそれ以上そこを攻める意思はないのか、さっさと指を抜いてしまった。
「んあっ!」
指を抜かれる瞬間に指先で膣口を抉られ、ユリは小さく声を上げて震える。
リョウは、ユリの愛液に塗れた指を再び香澄に舐めとらせると、左の手でユリの尻を一つ叩いた。
「きゃん」
熱い呼吸を含んだ声を、ユリが上げ、そのヒップが跳ねた。
「もう一回お尻を上げて。そうだ、もっと力を抜いて……」
ユリは呼吸を荒くしながらも、リョウの命令に素直に従う。途轍もなく気持ちよくなれることがわかっているのだから、逆らう道理など1ミリグラムも存在しなかった。再びユリのヒップが、リョウのほうに持ち上げられる。
リョウは今度は指を、ユリの膣ではない、もう一つの穴に定めた。ユリも、なんとなくだが気配で気づいた。自分は、従順な犬のポーズで兄にアナルを観察されている。女性としては、これ以上ないほどの屈辱であり、究極の恥辱のはずだったが、既にアナルを兄に捧げているユリにとっては、精神を快楽の脳内物質で更に浸すようなものだった。段々と、視界が狭くなっていき、自然と口が開いた。
ゆっくりと、リョウの人差し指がユリのアナルに埋没していく。締め付けのきついその穴を、リョウの指は進行していった。
「んっ……」
ユリがくぐもった声を上げ、少し頭を上げるが、それは快楽の前兆に耐えている仕草だった。指を入る最奥まで突きこみ、今度はゆっくりと抜いていく。それに合わせて、ユリは大きく息を吐いた。彼女の身体は、既に小刻みに震え始めている。
本番はここからだった。リョウは一度は抜いたその指を、今度は一気に妹の菊門に突きこんだのである。
「ッッッッ!!!」
一瞬、ユリの呼吸が止まる。瞬間的な絶頂だけは免れたものの、それはわずか数秒遅らせるだけの我慢だった。
リョウは、ユリのアナルをそのまま指一本で、正確に、執拗に、そして徹底的に陵辱した。指で突き、指先で腸内を抉り、擦り、掻いた。ユリのあえぎ声が一気に1オクターブ跳ね上がり、次の瞬間には2オクターブ下がった。ユリは口から乱高下するあえぎ声と淫らな呼吸を、涙腺から涙を、そして秘所から大量の愛液を垂れ流しながら、徹底的に乱れた。
菊門と直腸が性感帯の塊に変わり、視界の奥と頭の奥で白い光が連続で弾けた。頭を大きく横に振り、唸るような低い声と泣くような高い声をデタラメに吐き出しながら、ユリはひたすらイき続けた。兄に指で尻の穴を抉られてイき続けた。
「いいい、イグッ、イグの、いいイクゥ……」
全く理性を失った、快楽に浸るだけに獣のような喘ぎ声を発し続けるユリに、リョウが声を出す。
「気持ちいいのか、ユリ?」
「いいい、ぎもちいいいぃぃぃ……」
「どこが気持ちいいんだ?」
「お尻、おじりぃいぃ」
連続する絶頂に理性を失ったユリと、激しく指を動かしながらも冷静に問うリョウのやりとりは、傍で見ている香澄にとっては、はじめて見たものではないとはいえ、やはり衝撃的な場面だった。
アナルを抉られているのに、ユリの秘所から撒き散らされる愛液は、既にフローリングの床をびしょぬれにしている。主人とはいえリョウに、肛門に触れられたこともない香澄にとっては、信じがたいイきっぷりだった。もっとも、ユリも香澄がスパンキングで性的興奮を覚えるのは理解の範疇の外にあったから、お互い様ではあったけれども。
同じくヒップへの調教とはいえ、二人の性的趣向の差には大きな隔たりがあり、だからこそ同じ主人に飼われる二人にとって、互いが刺激を齎す存在となっていたのである。少なくとも、父親同士が不倶戴天のライバル同士であるにも関わらず二人が友人になれたのは、趣向の異なるマゾヒスト同士の感性が惹きつけあったためであったかもしれなかった。
「尻が好きなのか、ユリ?」
「すきぃ、だいすきぃ……」
「じゃ、尻を犯してくれれば、俺じゃなくても、誰でもいいんだな?」
「やだ、お兄ちゃんじゃなきゃやだぁ、あぃイグッ」
会話にはなっているが、コミュニケーションの疎通になっているのかなっていないのか解らない二人のやり取りは続いていたが、ユリの身体が一際大きく震えたところで、リョウはユリのアナルを陵辱していたその指を抜いた。勢い良く抜いたため、ユリは最後の最後で軽い絶頂に流され、床に倒れこんだ。下半身は、自分が噴出した大量の愛液の海に、ミリ単位で沈んでいた。
わずか20分の間にこれだけ嵐の如くイかされて、ユリが失神しなかったのは格闘家ゆえの体力で、さすがではあったが、それはただ「失神していない」というだけのことだった。その瞳は完全に正体を失い、呼吸は荒く、身体の痙攣も不規則で、どう見ても普通の状態でないことは確かだったのである。
リョウは、ユリのアナルから抜いた指を、再び香澄の眼前に持ってこようとして、ふと気がついてやめた。流石に人の腸内をかき回した指を、香澄に舐めさせるわけにはいかなかった。
「香澄、ユリをソファに寝かせてやってくれ。続きは、正気に戻ってからだ」
立ち上がりながら言うと、リョウは手を洗いに洗面室に姿を消した。
香澄は、自分よりも一回り大きい、脱力しきったユリの身体を持ち上げ、言われたとおりにソファに横にしたが、その菊門が、ちょうどリョウの指の直径のままにぽっかりと開きっぱなしになっているのを見て、少し咽喉を鳴らした。
リョウが続きをするなら、今度はここに、リョウの猛々しいペニスが挿入されるに違いない。ユリを先ほど以上の半狂乱にさせながら、彼女を支配するのであろう。
そのユリの姿を想像しただけで、香澄の身体まで熱さを覚えてくるのだった。